(1)マル保融資のメリット
前回、マル保融資のメリットについて考えましたが、簡単にまとめると以下のようになります。- 銀行 プロパー融資を行えない企業に貸出を行える
- 中小企業 銀行融資を信用保証協会の融資により受けることができる
- 信用保証協会 責任共有制度により80%の融資を保証
信用保証協会の財源は、国民の税金ですので効果の検証が重要ですが、銀行融資を受けられない企業は倒産リスクが高いため、保証料が重要になります。
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(2)銀行融資に保証料を追加負担
- 銀行融資の金利 通常の銀行融資
- マル保融資 信用保証協会の保証料と担保
マル保融資の金利が高いと指摘する点があるのは、信用保証協会に対する保証料が、企業の財務状況に応じて変化するからでしょうね。マル保の財源が国民の税金である事や、企業の倒産により銀行への代位弁済が発生することを考えると、保証料は仕方がないでしょうね。
マル保は融資の他に私募債もありますが、倒産する可能性を考えて、私募債のデメリットを理解したうえで資金調達を行うことが、重要になります。
(3)中小企業と社長の融資保証
- 銀行融資の保証 社長が連帯保証人になる
- マル保融資の保証 社長が連帯保証人になる
中小企業を創業すると、社員や従業員家族の人生、取引先の経営や人生にも大きな影響を与えますので、中小企業の社長が背負うものが大きいことが分かります。オーナー経営者は、会社経営に成功すれば多額の資産を築きますが、融資のリスクを考えれば百戦錬磨になる理由の一つになります。
(4)金利よりも融資
- 融資の元金返済がある
- 融資の元金返済がないため金利の支払だけ
- 融資金利を意識しすぎると手元資金が不足して倒産する
マル保融資の金利が高いと思われる方は、制度融資の特徴で触れましたが、各自治体が行っている銀行との制度融資を調べるのがよいと思います。マル保融資は、融資先が倒産したり延滞が行われると、信用保証協会融資の代位弁済が行われるので見てみましょう。
融資の金利は、低いほうが利息が少ないため好ましいですが、手元資金が少なくなれば経営問題は発生しやすくなます。融資のデメリットを意識しすぎれば、取引先が倒産するなど経営危機のときに、突発破綻しやすくなりますね。 スポンサードリンク
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