大阪の制度融資

大阪の制度融資を見ると、緊急保証制度の融資残高が大きいことが分かります。制度融資の融資目標金額を見ると、りそな銀行、近畿大阪銀行、関西アーバン銀行の目標金額が大きいですね。

(1)銀行融資の特徴

銀行のプロパー融資は、それぞれの企業の財務状態や担保を審査したうえで、融資金額や金利が決まるため審査に時間がかかります。銀行融資は、担保が必要であるためお金を借りることができないときも多いですが、通常のマル保融資とは別に、制度融資がありますが内容について見てみましょう。

制度融資の特徴で見ましたが、地方自治体、信用保証協会、銀行が提携したものですが、大阪府の事例について見てみましょう。大阪府は、自治体の規模が大きいので、制度融資の規模がかなり大きいです。
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(2)大阪府制度融資のメニュー別内訳

経営安定資金126,344百万円
チャレンジ応援資金(金融機関提案型) 63,691百万円
東日本大震災対策資金 20,397百万円
小規模サポート資金 13,301百万円
開業サポート資金 2,322百万円
チャレンジ応援資金(法認定型) 229百万円
旧流動資産担保資金 191百万円
チャレンジ応援資金(経営力強化資金) 16百万円
大阪府制度融資メニュー別合計 226,491百万円

大阪府の制度融資のうち経営安定資金は、緊急保証制度融資のことをさしていますので、チャレンジ応援資金についていくつかの銀行を見てみましょう。

制度融資の内容について、大阪府の金融支援がまとめていますが、提携する金融機関もかなり力を入れている事が分かりますね。大阪の制度融資のうち、チャレンジ応援資金(金融機関提案型)の制度融資の目標金額が大きい、上位3社の銀行を見てみましょう。

(3)成長企業応援ファンド（りそな《エコビジョン・カンパニー》融資

発展・成長に向けての事業計画を有するとともに、環境配慮への取組みにも積極的な中小企業者（法人に限る）
信用保証付 2億8000万円（うち無担保8,000万円）
信用保証なし 10億円(保証付分含む)
制度融資の金利金融機関所定金利
制度融資の返済期間 5年以内
制度融資の目標金額 425億円

大阪府の制度融資を見ると、りそな銀行の目標金額が最も大きくなっています。りそな銀行は大阪が地盤の銀行ですが、中小企業向け融資に力をいれると同時に公的資金の返済が終わっていないことも影響しているのかもしれないですね。

制度融資とプロパー融資を比較すれば、軽視されることもありますが、まとまった金額を借りることができます。りそな銀行は、国有化されたため国民に還元することを重視しており、積極的な融資を期待したですね。

(4)近畿大阪銀行近畿大阪「成長分野」応援ファンド

成長分野において事業を営んでおり、成長に向けた事業計画を有している中小企業者
信用保証付 2億8000万円（うち無担保8,000万円）
信用保証なし 10億円(保証付分含む)
制度融資の金利金融機関所定金利
制度融資の返済期間 5年以内据置6ヵ月以内
制度融資の目標金額 300億円

大阪の制度融資目標金額が二番目に大きいのは、近畿大阪銀行ですが、りそな銀行と同じりそなホールディングスの銀行で、関西が地盤の銀行ですね。

(5)関西アーバン銀行大阪府・成長企業支援融資

成長分野において、事業を営む中小企業者。金融機関とともに将来の事業計画を策定し、その成長が期待される中小企業者
信用保証付 2億8000万円（うち無担保8,000万円）
信用保証なし 10億円(保証付分含む)
制度融資の金利金融機関所定金利
制度融資の返済期間運転資金7年以内
制度融資の返済期間設備資金7年以内(無担保)
制度融資の返済期間設備資金20年以内(有担保)
返済据置12ヵ月以内
制度融資の目標金額 300億円

大阪の制度融資目標金額が二番目に、三井住友銀行の子会社である、関西アーバン銀行があります。三井住友銀行は大阪が地盤の銀行ですが、大阪などの中小企業融資は子会社の関西アーバン銀行が担当していると言えそうですね。

制度融資は多種多様な種類があり、返済期間も長めに設定されていますので、銀行や信用保証協会、自治体の担当部署に確認して、資金繰りとして検討するのもよいかもしれないですね。

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