融資担保の種類

融資担保の種類を見ると、不動産や有価証券、定期預金以外にも様々な種類があることが分かります。動産担保融資では、飛行機や船舶、牛などの事例が有名ですね。

(1)融資の格付とリスク

銀行融資はリスクがありますので、それに見合った担保を要求されることがあります。銀行融資以外でも、企業間や個人間の金銭貸借や商取引などでも担保設定がされています。
  1. 不動産担保
  2. 有価証券担保
  3. 動産担保
  4. 指名債権の担保
融資が不良債権化したときに、不良債権回収のために担保が売却されることがありますが、どういった種類の担保があるのか見てみましょう。無担保融資は、担保がないので金利は高くなるため、担保を使って、低金利で多額を借りるという方法もありますね。
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(2)不動産担保

  1. 個人の不動産担保 住宅ローン
  2. 企業の不動産担保 運転資金や設備資金など全般
融資の担保として、土地や建物といった不動産担保が最も一般的であり、誰もが聞いたことのある融資担保の種類であると思います。 不動産担保を取得する際には、不動産の価値を計算するとともに、不動産登記簿謄本で先順位についている担保価格が重要になります。

不動産担保融資についてまとめましたが、法人と個人の両面で不動産を担保とした融資は、幅広く行われていることがわかると思います。不動産担保は、住宅ローンだけでなく法人融資でも一般的になっており、口コミで聞いた事のある方も多いでしょうね。

(3)有価証券担保

有価証券担保についても、不動産融資担保のように分かりやすいのではないでしょうか。
  1. 株式
  2. 受取手形
  3. 公債
  4. 社債
有価証券担保として、上記はイメージがつきやすいのではないでしょうか。信用調査会社を利用して、取引先の決算書を取り寄せて与信管理を行ったつもりでいても、銀行に担保をとられている可能性もあることを念頭に入れる必要があると言えますね。

(4)動産担保

  1. 船舶の担保 船舶ファイナンス
  2. 航空機の担保 航空機ファイナンス
  3. 牛などの畜産物
動産担保は、単体で担保とするときと、多数の動産をまとめて担保にするときがあります。動産担保では、船舶や航空機、自動車などが担保として有名です。動産担保融資のうち、船舶ファイナンスや航空機ファイナンスはリースのスキームを活用して、巨額の資金が動き節税手法の一つとしても利用されていおり、興味のある方はご参照下さい。
動産担保は、預金担保や不動産担保を活用できないときに、お金を借りるための有効な手段になっています。太陽光発電ファイナンスでは、太陽光発電設備を動産担保とするプロジェクトファイナンスが多くあります。

融資の担保について、牛を担保にすることもあるため、畜産の現場ではお金を借りるときの仕組みとして役立っています。動産担保融資の中でかわったものでは、多数の牛を担保として、動産担保融資が実行された事例が北海道であります。

(5)指名債権の担保

  1. 預金債権
  2. 損害保険金
  3. 売掛金
  4. 工事請負代金
  5. 記名式信託受益権
損害保険金を担保としている事例として、住宅ローンに火災保険の質権設定を行うことで、担保とする事例が分かりやすいのではないでしょうか。

預金債権は、定期預金を担保として質権設定していれば、債権と相殺することができますので、担保としての信頼性は最も高いと言えます。有価証券担保の事例と同じく、預金債権の担保は、決算書を見ただけでは判断できないので注意が必要ですね。

融資担保の種類について見ていきましたが、無担保融資であれば融資金額も低くなり、金利も高くなる傾向にあると言えますね。無担保融資は、お金を借りるときに好まれる傾向はありますが、担保に使えるものがあれば利用するという考え方もあります。
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