(1)銀行融資の手数料
銀行融資の手数料を考えると、不動産登記や保証料、融資の事務手数料などがあります。融資手数料は、シンジゲートローン融資の場合は多額になりますし、決算対策を考えている方も多いのではないでしょうか。スポンサードリンク
(2)不動産担保融資の損金処理
不動産担保の手数料
不動産担保融資の手数料は、新規融資の場合、不動産に対する登記の費用が必要になります。不動産の0.5%~1%近く手数料が必要と思いますが、不動産は高額ですので高額になります。- 司法書士手数料
- 登録免許税
- 登記印紙
減価償却資産と融資手数料の関係
購入した減価償却資産の取得価額には、原則として、その資産の購入代価とその資産を事業の用に供するために直接要した費用が含まれます。また、引取運賃、荷役費、運送保険料、購入手数料、関税などその資産の購入のために要した費用も含まれます。 ただし、次に掲げるような費用については、減価償却資産の取得に関連して支出した費用であっても、取得価額に算入しないことができます。通常であれば、購入に必要な費用は、取得原価に含むことで減価償却による長期間の経費となりますが、例外規定があります。
融資手数料の会計処理
- 不動産取得税又は自動車取得税
- 新増設に係る事業所税
- 登録免許税その他登記や登録のために要する費用
(3)マル保融資手数料の損金処理
マル保融資のデメリットは、保証料に多額の費用が必要なことです。マル保融資の手数料は、融資期間に対して支払う保証料ですので按分ができます。- 定額法
- 定率法
信用保証協会の融資は、融資金額が少ないと感じる人もいるようですが、1000万円以上の融資になれば融資手数料は高額になります。アベノミクスによる金融緩和は、融資金利を引き下げているため、融資手数料と金利の合計は小さくなっていますね。
(4)シンジゲートローン融資手数料の損金処理
シンジゲートローン融資のリスクを考えると、銀行との対話が減ることがありますが、融資手数料が契約時に必要なことがあります。シンジゲートローン融資手数料は、契約金額に0.5%~1%の金額を乗じたものが多いと思いますが、数億円~数千億円以上のものまで幅広いですね。- アレンジメントフィー シンジゲートローン融資を締結するときの手数料
- エージェントフィー 契約期間中の事務手続きやコベナンツ確認の手数料
プロジェクトファイナンスによる融資も、アレンジメントフィーやエージェントフィーの支払いがあることがありますので、上記の通りになります。メガバンクや地方銀行は、太陽光発電融資に力を入れてきましたが、融資手数料の収益が魅力的なためですね。
(5)融資手数料についてどちらが得か
- 定率法 初期の損金が多く利益圧縮に繋がる
- 定額法 初期の損金が少なく経費を限定的にできる
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