(1)銀行の資金調達
- 銀行融資は基準金利がある
- 銀行融資は基準金利に上乗せされる
- 預金からの資金調達 短プラが基準金利
- 市場からの資金調達 TIBORが基準金利
トヨタ自動車と中小企業であれば、会社が倒産する確率が違うため、銀行が融資する金利は違います。銀行は、短プラやTIBORの基準金利を設定したうえで、会社の信用力に応じて上乗せ金利を考えています。
銀行預金は、お金を借りるときに使われていますが、短プラは預金を使った借り入れの基準金利になります。短プラが変わる影響は、借り入れの融資金利が変化するため、お金を借りるときは総返済金額に影響しますね。
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(2)短プラとは
- 短プラとは短期プライムレートの略称
- 短プラは最優遇貸出金利を意味している
- 短プラ融資の原資は銀行預金を元にしている
- 短プラに連動する貸出は短プラ未満で融資しない
- 短プラの金利は2015年2月現在1.475%の金利が多い
銀行は、お金を融資するときに短プラの基準金利に対して、上乗せする融資金利を審査して決定します。優良取引先や新規取引先は、銀行が融資を拡大したいため、短プラの金利で銀行が融資することもあります。
銀行が、会社や個人を審査するときに、短プラに上乗せしている金利を見れば銀行の考えが簡単に分かります。短プラが変わる影響は、基準金利が変動するため、短プラが高くなれば融資金利は高くなる契約になっています。
(3)短プラが基準金利のときの融資金利
- 短プラ1.475%
- 企業の格付けが金利に影響
- 銀行の取引方針が金利に影響
- スプレッド融資を活用する会社もある
融資金利の比較をまとめましたが、スプレッド融資は、TIOBOR1週間やTIBOR1ヶ月などの基準金利を設定しており、短プラ融資とは金利の決め方が違います。スプレッド融資は、別の機会に言及しますが、中小企業でもスプレッド融資により1%未満で運転資金を借りている会社があります。
スプレッド融資の特徴の中で、スプレッド融資は短プラよりも金利の低いメリットについて言及しています。短プラ連動貸出やスプレッド融資の上乗せ金利は、企業業績によって変化することを理解することが借入を使いこなすコツになります。
(4)大手企業と中小企業の金利動向
- シャープの融資に担保設定
- 東京電力は1.475%の短期融資
- 中小企業はスプレッド融資で1%未満の金利
シャープは、堺工場の失敗によって業績が悪化しており、銀行からの新規融資は本社の土地建物などの不動産を中心に担保設定されています。東京電力は、原発事故後の新規融資は、1年未満で短プラ1.475%の条件の借入を行っています。
優良な中小企業は、スプレッド融資により運転資金を1%未満で借りているため、大企業よりも有利な条件で借りている事例もあります。短プラが変わる影響は、資金繰りに影響がでるため、お金を借りやすいときに借入することが重要になりますね。 スポンサードリンク
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