(1)水産会社の違い
- 魚の捕獲 漁業
- 魚の養殖 漁業
- 海産物販売 卸売業
- 水産加工工場 製造業
- 海産物の輸入 貿易取引がある商社
水産工場は、漁港周辺に建設することにより魚介類の付加価値を高めており、漁業の生産性向上に貢献しています。日本は、魚介類の輸入大国であるため、あらゆる海産物を世界中から輸入してきました。
海産物の輸入商社は、海外取引を行っているため、為替レートの影響や相場に経営が左右されます。水産業は、日本の食卓に大きく貢献していますが、原油や為替レートの影響を大きく受ける業種の一つですね。
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(2)漁業の資金調達
- 船員の給料
- 価格が運転資金に影響
- 漁船の燃料 相場に左右される
- 養殖の餌代 相場に左右される
水産会社は、長期の航海に多人数で行くのであれば、船員の給料や前払金が必要になります。漁師や工員は、ギャンブルなどの遊びも派手に行っているため、給料の前借り分を支払うことはよくある話ですね。
水産会社は、大型の漁船で遠洋航海を行うときは、灯油価格が経営に大きく影響します。水産会社は、魚の価格だけでなく燃料相場や穀物相場なども重要になるため、経営力が求められる業界ですね
(3)卸売業の資金調達
- 魚介類は腐りやすい
- 魚介類は鮮度が重要になる
- 魚介類は流通ルートや冷凍倉庫が重要
- 水産会社は設備投資や在庫資金の確保が重要になる
水産会社は、卸売業の中でも鮮度が重要なことは特殊であり、流通ルートや冷凍倉庫が重要になります。流通ルートを確保するためには、業歴や信頼関係が重要になるだけでなく、大手スーパーとの価格交渉も重要になるでしょう。
在庫資金は、化学分野の卸売業などと比べれば、鮮度が求められるため在庫期間が短いことが特徴になります。水産会社は、冷凍倉庫や配送ルートの構築をするために、物流分野への設備投資が重要になると言えますね。
(4)海産物の輸入があれば決算書は注意
- 海産物の輸入はドル建て取引である
- 水産会社は為替予約やデリバティブを使っている
- 水産会社は為替レート変動時に倒産寸前のときがある
- 決算書にはデリバティブ契約は反映させないこともできるため注意
水産会社の貿易取引は、ドルベースの輸入取引になるため、ドル円の金利差を利用することにより有利なレートを採用できます。為替デリバティブは、長期のドル円取引であれば金利差によりレートを下げることができるため、長期契約により高リスクになっている会社に注意が必要です。
決算書は、黒字が継続している優良企業に見えたとしても、過度の外貨預金があればデリバティブによる簿外債務のある可能性があります。水産会社は、商品市況や為替レートの影響を受ける取引もあるため、どのような事業を営んでいるのか理解することが重要になるでしょう。 スポンサードリンク
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