(1)動産担保融資の種類
動産担保融資についていくつか取り上げましたが、動産担保融資について少し考えて見ましょう。動産担保融資は、不動産担保融資と比較して考えると分かりやすいですね。不動産は土地や建物、工場などが該当しますが、動産は動くものであると簡単に考えるとよいと思います。動産担保について少し考えたうえで、上記の事例について見てましょう。
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(2)動産とは
動産は簡単に考えると不動産以外のものになります。融資の際の担保として考えるときに、不動産担保と異なり、動産は動くことや使用により担保価値が減耗する可能性があります。担保評価の方法を比較すれば、不動産担保であれば、路線価を使うことで簡単な目安が分かりやすいです。動産担保と不動産担保を比較すれば、銀行が不動産を好む理由が分かりやすいですね。
動産担保は、中古品の売却価格だけでなく、収益性によっても判断することがあります。動産を担保として考えると、動産は不動産よりも善意の第三者が取得しないように、対策を行うことが重要と言えますね。
(3)動産担保の特徴と融資
- 動産を一つで担保とする場合
- 多数の動産を1つとして担保にする場合
- 船舶・航空機・建設機械などは特別法により動産抵当の目的とできる
貿易取引で、船荷証券や貨物引換証が用いられますが、有価証券に動産についての権利が記載されているため、有価証券を取得すると担保として使われることがあります。
(4)航空機担保融資
航空機担保融資とは、航空機を担保にした融資であり、格安航空機(LCC)の発達により中古機市場が広がっています。動産担保融資の場合、融資先が倒産した場合や延滞した場合に、担保が処分されるのかがポイントになります。航空機は、中古機市場が広がっており、よい傾向であると言えますね。
(5)船舶担保融資
船舶担保融資は、船舶を担保にした融資であり、貨物船を担保にして融資が行われることが多いですね。貨物船の特徴は船舶のサイズが、パナマ運河を通過できるサイズ(パナマックス)などで、相場が決まっていることです。船舶担保融資は、貨物量の高騰局面で実行金額が増えやすいですが、中国の資源バブルが落ち着いたことで、資金繰りが苦しくなっている船主もいますね。
(6)畜産担保融資
畜産担保融資の中でも、ブランド牛は固体識別管理がされているうえに、根強い人気がありますので、畜産担保の中でも担保処分が行いやすいという考え方があります。航空機担保融資や船舶担保融資と異なり、畜産担保融資では複数の畜産を集合物として、一つの担保と考えるのが一般的ですね。 スポンサードリンク
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